kt's eye

ライブのこと、映画のこと、本のこと、美術展のことなどなど、つらつらと書いていきます。

10/2 山田貴子(pf)3@DOXY

f:id:kt__1118:20201026125623j:image

清水昭好(b)、勘座光(ds)

 

昨年、巨大台風接近のため、

聴くことができなかった貴子さんのトリオ。

 

その際のメンバー、清水君と勘座さんとの

アノトリオで収録したアルバム「Remembrance」。

その発売記念ツアーで2年ぶりに聴かせていただきました。

 

f:id:kt__1118:20201026125657j:image

 

兎に角、耳に馴染んで聴きやすい。

 

温かみある音の中、熱量と歌心あるアドリブ、

心象風景からインスパイアされた貴子さんのオリジナルに

それをしかと体感することができます。

 

f:id:kt__1118:20201026125719j:image

 

この日はもちろん、アルバム収録曲中心のセットリスト。

 

オープナーのA Long Wayはシャープで引き締まった音使いがカッコいい。

 

Last Snow In Aprilはサブタイトルにもある

平成という時代に思いを馳せ、

3拍子のメロディにゆったりと体を預ける。

雄大な清水君のベースソロも聴きどころ。

 

Sincerityは誠意という意味の通り、心を込めた雰囲気ある極上のバラード。

 

貴子さん自身の誕生月をタイトルにしたNovember

リフが印象的で責めの5拍子、貴子さんも強い鍵盤タッチ、勘座さんのドラムソロの熱量もいい塩梅です。

 

f:id:kt__1118:20201026125752j:image
f:id:kt__1118:20201026125748j:image

 

スタンダードは小気味良いSwing感が良い

But Not For Meをチョイスするところが上手い。

 

昨年の台風接近と共にツアーした際に

できたというUnexpected Rainは、

前のめりになるドライブ感がサビでは

三位一体の激しい賑々しさが高揚感を生んでいます。

 

後半2曲はバラード調なナンバー、

Hasu、タイトルチューンRemembrance

冒頭に書いた通り、温かみあるサウンド

このメンバーだからこそ聴けたと再認識。

心洗われる雰囲気がそこにはありました。

 

Encoreアメリカ民謡の

Shenandoahでゆったりとお開きに。

 

このご時世でツアーできたこと、

積極的に宣伝できないにもかかわらず、

聴きにみえたオーディエンスへの感謝を忘れず、

感涙されていた貴子さん、

その思いもしっかりと伝わる好ライブでした。

また是非ツアーで聴きたいピアノトリオです。

 

Set List 

記載以外は全曲山田貴子オリジナル

1st

A Long Way

Last Snow In April 平成の終わりに

Sincerity

November

 

2nd

But Not For Me(George Gershwin)

Unexpected Rain

Hasu 

Remembrance 記憶

 

Encore

Shenandoah(アメリカ民謡)