kt's eye

ライブのこと、映画のこと、本のこと、美術展のことなどなど、つらつらと書いていきます。

10/3 VUCA meets 小和瀬聡美(vo)THE WIZ

加納奈実(as,ss)、倉井夏樹(harm)、渡辺翔太(pf)

 

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ほぼ同世代がメンバーというVUCA。

 

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同世代バンドは如何せん仲良しグループ過ぎて

音楽としての聴き応え不足になることが多い中、

ユニークな編成から繰り出される音は、

音の彩りと質の高いインタープレイが心地良く、

良きグループに出会えたというのが率直な感想です。

 


オープナーはブラジルのギタリストDori CaymmiのObssesion。

爽やかな中にある熱い雰囲気を煌びやかに体現。

倉井さんが繰り出すハーモニカの効果が絶大。

 

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翔太君のオリジナルMe And I。

コロナ禍で作り上げたナンバーはシックなテイスト。

音数は少なく、重苦しさから光明を感じさせ、

音的にはECM的なテイストがありました。

 

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Tania MariaのCome With Me、

これは兎に角、楽しくノリ追求な演奏、

奈実さんもソプラノに持ち替えて吹きまくり、

倉井さんもグルーヴィなハーモニカも見事。

 

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翔太君がたまたま弾いたフレーズから

生まれたというオリジナル、It's Show Time。

オーディエンスにハンドクラップを要求し、

奈実さん、倉井さん、翔太君、パッション全開。

 

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聴かせて楽しませる。

 


緩急自在なセトリに心奪われ、音楽の面白さがあります。

 


2ndは聡美さんのボーカルが加わり、更に化学反応が。

 

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セトリはカバー中心の中、

Milton Nascimentoのカバー、Pont de Areiaでは、

ECMな雰囲気に聡美さんのボイスを絡め、

チェンジャーを操りボーカルと

倉井さんのハーモニカが幻想的な展開に。

 

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そして、聡美さんの故郷を思って綴ったオリジナルKiryu。

日本語の歌詞とシックな雰囲気、

VUCAの落ち着いた演奏をバックに歌い上げ、

聡美さんのスモーキーなボーカルから、

彼女の心籠もった気持ちはしっかり伝わりました。

 


EncoreはSmoke Get In Your Eyesでお開き。

ステージから捌ける際も翔太君と倉井さんが

名残惜しげに即興演奏で更に盛り上げる演出も。

 


VUCA、音が良い。心地良い。

今後は聡美さんも含めた音作りがされるのか、

どんな進化を見せるのか注目していきたいです。

 


Set List

1st

Obssesion(Dori Caymmi)

Me And I(渡辺翔太)

Come With Me(Tania Maria)

Glitter

It's Show Time

 


2nd

How Deep Is Your Love(Bee Gees)

Pont de Areia(The Boom)

Joy Spring(Clifford Brown)

Hallelujah

Kiryu(小和瀬聡美)

プラスティック・ラブ(竹内まりあ)


Encore

Smoke Get In Your Eyes